高知県日高村の地域おこし協力隊と友達になれるオンライン飲み会レポート! 〜その1 お屋敷カフェを営業中の岡さんと、森に光を届ける小川さん編 〜
2022.03.28
高知県日高村に移住し、地域おこし協力隊として活動中の4人をゲストとしてお迎えして、お酒を飲みながら、笑いながら、"ホンネ"がきける、飲み会のようなオンラインイベントが2022年2月5日に開催されました。そのイベントの様子をお届けします。(全2回)
その1では現在お屋敷カフェを営業中の岡さんと、林業と農業をやっている小川さんに、地域おこし協力隊としての取り組みや、日高村での暮らしをねほりはほり伺いました!
【高知県日高村の地域おこし協力隊と友達になれるオンライン飲み会レポート! 全2回】
〜その1 お屋敷カフェを営業中の岡さんと、林業と農業をやっている小川さん編〜
〜その2 イラストレーターのむっちゃんと、村のデジタル推進補佐の加藤さん編〜
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【ゲスト】
<1>岡さん 地域おこし協力隊3年目 フリーミッションで活動/ お屋敷カフェおきなを営業中
<2>小川さん 地域おこし協力隊1年目 林業/ バイオマス発電 / 木と会話できます
【モデレーター】:高知県ご当地芸人·あつかんDRAGON おだち・しんじょう(二人とも離島からの移住者)
【アシスタント】:日高村役場 安岡氏(企業版ふるさと納税で地域活性を仕掛ける日高村村民・赤めがね)
参加者のみなさんには、日高村のみんなのおすすめの物品をセットにした日高村セットをお届けしました。
<1>岡さん
子育ても仕事も日高村だなと
古民家カフェを経営中
しんじょう:自己紹介お願いします!
岡さん:生まれは東京です!41歳です!日高村に来る前は、人生の半分くらい外国にいたんですよ。
おだち:どこの国にいたんですか?
岡さん:アメリカ、ニュージーランド、シンガポール、中国に行って日本に帰ってきました。料理人とワインソムリエとして、夜も昼も働いていたので日高村にくる前は1日2,3時間しかしか寝てないような生活だったんですよ。
おだち・しんじょう:まじすか!?
岡さん:そうそう。
日本に帰る直前は、中国でお店をやっていたんですけど嫁さんが子どもを妊娠したってわかった時に、中学までの教育は日本で受けさせたいなと日本に戻って来たんです。私が、東京生まれなので、東京に帰ってきてお店を出しました。だけど、忙しすぎて、子どもと会えない、どこか遊びにいく時間もない。子育てをすることを第一に考えて、田舎に移住をしたいと思ったんです。
しんじょう:へ〜なるほど。なんで移住先は日高村だったんですか?
岡さん:いろんな市町村をみた中で、日高村にした決め手は、やっぱり子育てでした。日高村以外の市町村とお話したときは、だいたい仕事の話しかされなかったんです。「ここのこの特産品を使って面白いもの作って、ふるさと納税に出しませんか?」とか、そういう話ばかりで。
でも、僕が何よりも考えたいのは、仕事のことじゃなくて、子育てのことだった。そんな時に、日高村の方に相談した時は、子どものことを第一に考えてくれたんです。保育園の願書の締切もすぎているような時期だったのに、その場で保育園に電話して特別に2枠だけ確保してくれて。
おだち・しんじょう:おおお〜
岡さん:ここまで、本気で子どもたちのことを一緒に考えてくれたのは、私が出会った市町村の中で日高村だけ!さらにそれだけではなく、私のために地域おこし協力隊のフリーミッションという枠を作ってくれたんです。
地域おこし協力隊は、自治体ごとに様々なミッションが決まっていてそれを達成するために活動してくれる人を募集することがほとんど。でも、すでにあるミッションの中では、料理人としての私ができるミッションがなくて。
しんじょう:そこで作ってくれたのがフリーミッション?
岡さん:はい。ひとことで言うと、地域のためになることなら、自分にやりたいことを枠にとらわれず、なんでもやっていいよっていうミッションです。
おだち:すごい!岡さんのために日高村はそこまで!
岡さん:私は子どものためなら、仕事は本当になんでもいい。嫌なことでもなんでもするくらいの覚悟だったんです。だけど、料理人として働いてきた私が地域おこし協力隊として、やりたいことができるように、フリーミッションまで作ってくれた日高村。
子どもにとっても、私にとってもここだなって。子どもを育てるにも、仕事をするにも日高村を拠点にしたいと思ったんです。
おだち:はあ〜なるほど〜。おかげでお子さん2人も日高村で、のびのび自由に育ちすぎくらいに育ってますもんね(笑)
岡さん:はい。うちの子たちは、あつかんDORAGONを父親だと思ってるよ(笑)
おだち:岡さんの子どもさん、めちゃくちゃかわいくて、どのイベントに行っても『あつかんどらぽん〜』って言ってくれるんです(笑)うれしいですよ!
子育てが1番の理由で、この日高村にきて、今は“村の小さな台所 おきな”と言うカフェをお家を借りてやられてますよね。
岡さん:そうなんですよ。3LDKで、ライトアップされるような庭もついているこのお家を借りてお店ができているって凄いことですよね。こんなお家を東京で借りようと思ったら凄まじいですよ。
おだち:岡さんは、日高村の食材を使って、いつも楽しそうに研究してますよね(笑)
岡さん:はい。うちにきたら、透明なポテトチップスや、黄金に澄んだトマトスープなど東京でも食べられないような料理を出します。
おだち:おきなに行くっきゃないよ〜!
しんじょう:今までやってきたこともあって、やりたいことも明確あって、知識も実力もあるからこういう田舎と言われるところ来て、フリーミッションでもやっていけるんですね。
岡さん:今は、古民家カフェの経営以外にも、加工品とかにも力を入れています。田舎にいれば素材がいいので、料理人としてはいいものを世界に運ぶためのチャンスなんです。この高知の素晴らしい食材を世界に広めるために、日々研究しています。
おだち:料理人ではない僕が話を聞いていてもわくわくしますね。やりたいことにチャレンジできちゃう日高村ですね。
しんじょう:質問がきてます!
「地域おこし協力隊のみなさんは、3年間の任期が終わったら、任期中に起こした事業で企業されるんでしょうか?県からの支援などはありますか?」
岡さん:私の場合は、村の小さな台所 おきなを継続していく予定です。また、村内で何か事業を起こす人のためには、卒業後に村から100万円の支援が出ます。飲食店をやるとなると、何百万と投資することになるんですけど、そこに、何かしら支援をしてもらえるのは嬉しいですね。
おだち:いいことばっかり聞いてますけど、ぶっちゃけ困っていることとかないですか?
岡さん:小遣いが上がらないことぐらいですかね〜
おだち:奥さんーーー!(笑)
しんじょう:今回、日高村のセットに入っていた生黒胡椒について質問が来ていますよ!
「生黒胡椒のおすすめの食べ方はありますか?」
岡さん:それはもう、卵かけご飯!
しんじょう:うわあ〜〜〜!ご飯に生卵と生黒胡椒と醤油をぐわっとかけて食べる?
岡さん:そう!それか時間がない時はカップラーメンにかけてもいい。
おだち:やばい!それやりたい!
しんじょう:今手元にあるみなさんはすぐに試せますね〜!
岡さん:ぜひ!試してみてください!また、他にも気になることがあれば個人的に連絡してください〜
しんじょう:そうですね!岡さんの公式のインスタグラムのアカウントもありますので!
おだち:あまりにも元気すぎる子どもと一緒に、いい感じに日高村で暮らしている岡さんでした!
●村の小さな台所おきな 岡さんのインスタグラム
岡家の日常とお屋敷カフェの情報を発信中!
●岡さんのこつこつ活動日誌『古民家カフェを経営中!子どもと一緒に遊ぶ時間もあって、毎晩家族一緒に食卓を囲める生活に。』
<2>小川さん
真っ暗な森に光をとどけるために林業研修中
しんじょう:小川さんお願いします!
小川さん:小川稔です。出身は東京で家族3人で移住してきました。私の妻の母の介護がきっかけで、実家がある高知県にやってくることになりました。くる前までは正直「なんであんな田舎に〜」って思ってたんですけど、きてみたらめちゃくちゃよかったです。
しんじょう:住めば都でしたか!
小川さん:そうですね!趣味はよさこいと、ちりめん丼を食べること。弱点は、妻に逆らえないこと、土佐弁が話せないこと、洗濯物を畳めないこと、虫が苦手なことです。
しんじょう:え〜
小川さん:私実は、林業をやってるのに、虫が嫌いなんですよ(笑)現在、木を伐採して薪を作っている『NPO法人木の駅ひだか』に所属しながら、林業の技術を学ぶための林間学校に行ってます。
小川さん:主な活動内容としては、間伐作業と、道作りです。
しんじょう:間伐作業と、道作りについてもう少し詳しく教えてください。
小川さん:はい。人工林ってわかりますか?人工林って密集して木を植えられているので、1年を通じて真っ暗な森になってしまうんですよね。そこで、ここの木を切ったら他の植物が育つだろうなと、木を切り整備するのが間伐作業。
そして、そもそも間伐作業をするために必要な道を整備するのが道作りです。
小川さん:間伐をして陽の光を入れることで、きれいな森にしていくことをミッションに活動しています!
しんじょう:確かに、右の森の方が明るいですね〜!
小川さん:そうやって間伐した木材を、柱にしたりとか建材にするために製材の技術も習っています。また、林業は基本的に冬に木を切る。夏場は山に入れないので、夏の副業として有機生姜の栽培をしています。
おだち:へ〜夏場はなんで、山に入らないんですか?
小川さん:だって、ヘビが出るから!怖いし入れない!
おだち:そういうこと!?
小川さん:はい(笑)最後に、みなさんに、木が送られていると思うんですけど、これは着火剤です。仁淀川の1番火がつきやすい、ひのきを4ヶ月間も乾燥させたもの。
ポケットにひのきとナイフを入れておけば、何かあったときに、すぐに削って、すぐに火を付けれますよ!
おだち:何かあった時に、ナイフとこの木がポケットに入ってることある?(笑)
しんじょう:そりゃいつでも、ナイフとこの木はポケットに入ってるわけだから!
おだち:ぶっちゃけ林業やってみて、虫とヘビ以外で困ってることありますか?
小川さん:壊れた機械は直せないし、ガソリンの匂いがすごい!あと、やっぱり森に入ると…
しんじょう:いや、やめてしまえ!!!(笑)
小川さん:(笑)
おだち:逆に、なんで林業を始めようと思ったんですか?
小川さん:前職でバイオマス発電所で働いていて、木を燃やして発電をしていたんですよね。そこで働いているうちに、自分も山に入って木を切って森林保護をしたいと思ったんです。切った木をバイオマス発電所に送って、再生エネルギーの循環をよくしたいと林業を始めました。で、実際に山に入ったら大変でしたね(笑)
しんじょう:それでも、やっぱり、林業が好きで続けられているっていうのはすごいですよね〜。小川さんにコメントがきています!
「地域おこし協力隊の人は、お休みの日も交流が多そうですね!」
小川さん:そうですね〜交流は多いです!
特に林業をやってるんで、山主さんから「うちの山の整備やってくれないか」って頼まれることが重要なんですよね。だから、休みの日も地域のボランティアや行事に積極的に参加をして、山主さんからそう言うお話を受けられるように、動いていますね。
おだち:そうですよね、確かに、全然知らない人に自分の山に入って欲しくないですもんね。やっぱり、地域で何かしようと思ったら、つながりが1番大切ですか?
小川さん:はい。つながりが1番大切ですね。お酒を一緒に飲めたら1番ですが、コロナ禍なので…笑顔と明るい挨拶をしていたら、どうにかなります!
しんじょう:なるほど日常生活から活動につながることを常に意識して生活されているということですね〜。ありがとうございました!
●小川さんのインスタグラム
小川さんの高知の生活を発信中!
●小川さんのこつこつ活動日誌『林業を生業にするため林業学校で研修中!自分のやりたいこと全部詰め込んだ生活を!』
【つづきます】
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高知県日高村の地域おこし協力隊と友達になれるオンライン飲み会レポート! 〜その2 イラストレーターのむっちゃんと、村のデジタル推進補佐の加藤さん編〜