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ハーブ農家兼フィトセラピストを目指して活動中! 誰かを元気にする手助けを。

2023.06.28


一歩も外に出られなかった生活から
ハーブと畑のおかげで、心も体も元気になった。

吉岡遥菜さん

高知県日高村の地域おこし協力隊1年目(2023年4月現在)。漢方や点滴でも治らなかった喘息がハーブによって、良くなったことをきっかけに、ハーブに興味を持つ。千葉県船橋市から日高村に移住し、ハーブ農家兼フィトセラピストとして活動中。


Q:ハーブに興味を持ったきっかけを教えてください。
A:何をやっても治らなかった喘息が、たった2ヶ月ハーブティーを飲み続けて治った。

喘息を発症して咳が止まらなくなってしまった時期があったんです。

前職はアパレルの店長で、接客業かつコロナ禍だったのもあり、どうにかして咳を止めなければと、いろんな方法を試しました。

薬、漢方、咳止めの点滴などなど…でも、何をやっても治らなくて。

そんな時にハーブに出会いました。何がきっかけだったか忘れてしまったのですが、ハーブの効能を紹介した本を読んだんです。毎日ハーブティーを飲むだけならと、生活に取り入れるようになりました。

その生活を始めて2ヶ月経ったころ、咳が止まったんです。それまで何を試しても治らなかったのに「ハーブすごい!」って感動して。どんどんハマっていきました。

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Q:吉岡さんのハーブの好きなところをおしえてください。
A:ハーブが持っている効能は、ハーブ自身が生きていくために身につけた自然の力であるところ。

ハーブはリラックス、自律神経を整える、腸内環境を整えるなど、いろんな効能を持っています。でも、それはもともと人間のために身につけた力ではないんです。ハーブ自身が環境に適応しながら、紫外線や虫、鳥から身を守ったり、子孫繁栄をするために身につけてきた“自然の力”。

その強さがハーブの好きなところです。常に“人間は自然の力をお借りしている”という気持ちを忘れずにいたいと思っています。

Q:ハーブにハマってから農家になろうと思ったのは、なぜですか?
A:一歩も家を出ない生活を変えるために、家の近くに小さな畑を借りたことがきっかけ。

小さい時から実家の庭で両親が家庭菜園をしていたので、もともと農業に興味があったんです。でも、アパレルという全然違う道に進んでいました。そんな中農家になることを考え始めたのは、先ほどお話しした喘息で体調を崩した時期です。

その頃は他にもいろんなことが重なって、精神的にも元気がなくなっちゃって。まる1日外に一歩も出ない、みたいな生活をしていたんです…

そのままじゃダメだなと、なんとか自分を外に連れ出すために、家の近くに小さな畑を借りて、野菜やハーブを育て始めました。土を触って、野菜を育てて、その野菜を食べる。一歩も外にでない生活が、ガラッと変わりました。

私はハーブと畑のおかげで、心も体も元気になった。だから小規模でも自分で育てたもので、誰かの手助けができたらいいなとハーブ農家になることを考え始めました。

Q:ハーブ農家になる方法はいろいろあると思うのですが、なぜ地域おこし協力隊に?
A:経験も知識もない私が新規就農するには、地域おこし協力隊はとてもありがたい制度。

今まで趣味では野菜を育てていましたが、生業にしたことはなかったので農業の基礎知識も経験もなかった。そんな状況で1人で農業を始めるのは、とてもハードルが高かったんです。地域おこし協力隊であれば3年間、学びながら横の繋がりを作って、就農するための準備ができる。とてもありがたい制度だと思いました。


Q:数ある自治体の中で日高村を選んだ理由を教えてください。
A:「高知/有機農業/地域おこし協力隊/ハーブ」で検索したら出てきたのが日高村だった。

いつか高知に移住しようと思っていたんです。初めて高知に来たのは大学時代。よさこいサークルに入っていたので、よさこい祭りの踊り子として来ました。

よさこいは高知でも最大の祭で。県全体が1番盛り上がっている時期ということもあり、土地、自然、人全てのエネルギーがすごくて、高知をすぐ好きになりました。

その後さらに私が高知にハマるきっかけになったのが黒潮町の砂浜美術館です。
私たちの町には美術館がありません。美しい砂浜が美術館です。」というのが砂浜美術館のコンセプト。建物を建てるのではなく、すでにある美しい砂浜を展示スペースに見立てた美術館です。その考え方に共感して、大学時代はボランティアで年に何度も黒潮町に通いつめてました。

それくらい高知が大好きだったので、地域おこし協力隊も高知県内で探していたんです。「高知/有機農業/地域おこし協力隊/ハーブ」で検索してでてきたのが、日高村でした。

あとは、実際に日高村に来た時に、実際に出会った協力隊の先輩方が、役場のみなさんのサポートのおかげで、イキイキのびのびと活動をしていたことも大きな決め手となりました。

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Q:地域おこし協力隊として、どのような活動を行っていますか?
A:農業の基礎の勉強や、ハーブの活用方法を探求中です。

今はまず農業の基礎から勉強をするために、四万十町にある農業担い手育成センターに通っています。ハーブのことだけでなく、茄子・きゅうり・ししとう・ピーマンなど、いろいろな作物に触れてハウス園芸の管理方法から病害のことなどを学んでいます。

それと同時に、ハーブや野菜を有機で育てる勉強と、植物療法士としてハーブの活用方法を探求しています。ハーブはもちろん食べたり、ハーブティーとして飲んでも元気になるのですが、それ以外にも入浴剤や虫除けスプレーなど、活用方法はたくさんあるんです。

自分自身がハーブや畑仕事を生活に取り入れるようになって、体調を改善することができたので、ハーブの魅力をよりたくさんの方に伝えて、気軽に生活にハーブを取り入れていただけるようになったら嬉しいです。

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Q:日高村に来て、新しい発見はありましたか?
A:生えている雑草は何かしらのメッセージ。

新しい発見は、日々たくさんあります。例えば「雑草が生えてるのには理由がある」こと。土がアルカリ性になっているところに生える雑草、養分が足りていないところに生える雑草、水分が足りていないところに生える雑草、それぞれの雑草には特徴があるんです。

だから生えている雑草で土の状態を把握して、何かしらの対処をしていきます。農業にとって天敵というイメージですが、実は雑草が何かしらのメッセージを伝えてくれているんです。

Q:農家をしていて好きな瞬間はありますか?
A:相手にするのは生き物なので“休み”という概念がない。あと、観察力が必要です。

瞬間と言うか…畑で土やハーブと向き合っているのが好きです。土や植物と向き合いながら、自分と向き合う時間になっているというか。前職では接客業をしてたので常にせわしくて、そんな時間がなかったので、畑にいる時は自分を内観できるとても良い時間です。

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Q:今後どのような活動をしていきたいですか?
A:ハーブ農家兼フィトセラピストとして活動していきたい。

ハーブ農家として農業の基礎を学びつつ、植物で心と体の健康をサポートするフィトセラピストと(注)しても活動をしていきたいと思っています。自分自身がハーブのおかげで元気になったので、私も自分が育てたハーブで誰かを元気にしたいという想いがあって、最近資格をとりました。

一人ひとりの体調や気分に合わせてハーブをブレンドしたり、ハーブの入浴剤で足湯屋さんをしたり、認知症予防になるハーブもあるので老人ホームでハーブオイルを使った出張ハンドマッサージをしたり…やりたいことはたくさんありますね!(笑)

一気にはできないので、少しずつ。まずはハーブ農家として独立できるように準備していきたいと思います。

Q:日高村の魅力をおしえてください。
A:お父ちゃん、お母ちゃんみたいな人たちがいるところ。

日高村の魅力は人です!
近所の方たちは畑をやりたいと相談したら家の近くの畑を貸してくれたり、お米や野菜をお裾分けしてくれたり、ランチに誘ってくれたり、車のバッテリーが上がっちゃった時はすぐ直してくれたり。

日高村に来てまだ5ヶ月ですが困ったら助けてくれるお父ちゃん、お母ちゃんみたいな人が周りにいてくれます。

Q:日高村の地域おこし協力隊に興味をもっている方、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。
A:好きなことを持ち寄って、一緒におもしろいことをしましょう!

私はここに来て本当によかったです。日高村の地域おこし協力隊の人たちは、それぞれに好きなことがあって、何かやりたいことを実現するために頑張っている人たちばかり。

日高村にはすでに面白いひとが集まっているのですが、もっと集まってくれたら嬉しいです!それぞれの好きなことを持ち寄って、一緒におもしろいことをしましょう!

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(注)“phytoフィト”とは植物、”therapyセラピー”とは療法。
薬草(ハーブ)をお茶にして飲む、チンキ剤や浸出油を用いる、アロマセラピー、森林浴やガーデニング、植物栄養素を取り入れた食事など、植物で心とからだをきれいに、元気にすることなど、植物の力を活用して心とからだの健康をサポートすることです。

写真:日高村地域おこし協力隊 加藤愛子

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