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「仁淀川流域の移住&地域おこし協力隊相談会@横浜」イベントの様子をレポート!

高知県の“奇跡の清流仁淀川”が流れる地域、いの町・日高村・土佐市。
そこへ日本各地から移住し活動中の現役地域おこし協力隊、協力隊を卒業して起業したOG、そんな移住者たちを迎え入れてきた地域の事業者さんをゲストとしてお迎えしたイベントを開催しました。2022年はオンラインでしたが、今回はなんと横浜で出張開催!
高知の美味しいものをいっぱい食べて飲んで、大盛り上がりだったイベントの様子をお届けいたします。


イベントに登場したゲストを紹介!

<OG&現役地域おこし協力隊>
⑴浮木大智さん/いの町現役地域おこし協力隊
京都から高知県いの町に移住。
いの町で中心市街地の活性化をミッションで現役地域おこし協力隊として活動中。コーヒースタンドの立ち上げや、企画の実施を行っている。
UKIKI COFFEEのInstagramはこちら>


⑵村上由佳さん/日高村現役地域おこし協力隊
大学を卒業して新卒で高知県日高村の地域おこし協力隊に着任。イラストレーターを目指しながら、ふるさと納税のページ・メールマガジンの作成に加え、地域で活動している人や、日高村特産品のシュガートマトについての情報発信を行うなど、幅広く活動中。
村上さんの活動について詳しくはこちら>


⑶増井翔子さん/土佐市地域おこし協力隊OG
元土佐市地域おこし協力隊。卒業後に地域密着型ゲストハウスを開業、運営をしつつ、地元起業の商品開発・営業を手伝う。代表商品である「超鰹力」は自身の筋トレ好きから生まれた逸品で全国のコンビニで販売中。


<事業者>
⑴刈谷真幸さん/いの町
いの町生まれ、いの町育ち。家業の生姜農家「刈谷農園」を父から引き継ぎ経営をしている。秋冬は「生姜農家」、春夏は「サーファー」の“サーファーマー”という新しいライフスタイルを打ち出した。
刈谷農園さんについて詳しくはこちら>


⑵小野加央里さん/日高村
高知県日高村で地域課題を解決している“NPO法人日高わのわ会”の活動に共感。東京での仕事をしながら、ボランティアをするために月1で日高村に通っていた。ボランティアを通じて日高村が好きになり、移住する気も起業する気もなかったが、いつのまにか地域おこし協力隊に着任。卒業後は一般社団法人nossonを立ち上げ、協力隊の村上さんも所属中。
nossonについて詳しくはこちら>

⑶千崎敏司さん/土佐市
土佐市出身。18歳で上京した後、ボーカリスト、ラジオDJ、イベント司会、ナレーター、CMモデル等、幅広く活躍をしている。土佐市観光大使として、土佐市をPR中。

イベントの始まりは高知らしく、やっぱり乾杯から!
初めましての参加者の皆さんも、地域おこし協力隊も、事業者さんも、役場の職員も関係なくごちゃ混ぜになって、まずは乾杯〜!

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そして、料理にも高知が盛りだくさん!高知の食材の魅力を知っていただくため、カツオ、シュガートマト、貝や山菜など、今旬のものをたくさん持って行きました!

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移住する前に聞くべき地域のリアル!
OG&現役地域おこし協力隊によるクロストーク

参加者の皆さんから事前に募集していた質問に、3市町村のOG&現役地域おこし協力隊が回答していくクロストークを行いました。移住する前に聞くべき地域のリアルを、包み隠さず答えていきます。

3shichouson_04.jpg(左:土佐市/増井さん、真ん中:いの町/浮木さん、右:日高村/村上さん)

Q:高知県に移住した理由は?

浮木:京都のコーヒーメーカーの営業をしていましたが、結婚を期に奥さんの地元である高知に移住することを考え始めました。先輩に田舎移住の相談した時に「岐阜の田舎に移住をしてクラフトコーラを作っている地域おこし協力隊がいるんだ」と紹介してもらい。会いに行ったら、その方から「高知にもクラフトコーラを作っている協力隊の人いるよ」といの町で協力隊をされていた小野さんを紹介してもらったんです。
数珠つなぎのように高知県いの町に辿り着き、実際に小野さんにお話を聞かせてもらいました。
全く知らない土地に家族で移住し、地域に溶け込み活動されている姿を見て、小野さんの近くで働きたい!と思ったので、いの町に移住したんです。

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村上:私は川が大好きで、川がきれいなところに住みたかったんです!移住先を探していたところ、川にいろんな人が川に足をつけて立っている1枚の写真を見つけて、直感で「ここに住みたい!」と思いました。

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それが日高村でした。住むなら一度行ってみないと分からないよなと思って、勢いのまま日高村に行きました。その時にたまたま立ち寄ったカフェで、日高村役場の地域おこし協力隊担当の方、現在所属しているnossonを立ち上げた小野さん・前田さんに出会って(笑)
新卒で地域おこし協力隊になろうと考えていること、イラストレーターになりたいと思っていることなどお話をさせていただいたんです。日高村の皆さんの明るさ、自由度は高さ、住む環境どれも自分に合っているなと、そのまま流れるように日高村に移住しました。


増井:東京で一人で住む家は、家賃は高いのに狭い家しかない。そもそも、満員電車に揺られて通勤するのも好きじゃないし、このまま東京にいる理由はないなと思い始めていた頃に、ふらっと高知に遊びに行って。
初対面とか関係なく、みんなでわいわいお酒を飲む。その明るいラテン系の雰囲気の“高知の人”に魅力を感じて、高知県に移住することを考え始めたんです。土佐市にしたのは、東京で開催されていた高知暮らしフェアに参加した時に、土佐役場の地域おこし協力隊担当の方と出会ったのがきっかけでした。その人がかなりぶっとんでて「you高知にきちゃいなよ」って感じの軽いノリだったんです(笑)とんとん拍子に進み、高知暮らしフェアでその人に出会ってから、3ヶ月後には土佐市に移住しちゃってました。


Q:仕事の相談は誰にしますか?

浮木:いの町の協力隊が想像以上に自由度が高かったので、最初は戸惑いました。自分がどんなことをしたいのか見つけるために、いの町や近隣の市町村で活動している地域おこし協力隊の人に、話を聞きに行ったり、視察させてもらったりしましたね〜。あと、私がいの町に移住するきっかけにもなった、いの町の協力隊OBの小野さんにも、困ったことがあれば、相談にのっていただいています!

村上:仕事のことは、私が所属している一般社団法人nossonの小野さんに相談することが多いです。小野さんは移住前、広告業界に勤めておりイラストやデザインの知識が豊富。私はイラストレーターを目指して修行中なので、自分が描いたイラストを見てもらって、「もっとここ、こうしたら!」とアドバイスをもらっています。私の師匠です!

増井:近所のお父さん、お母さんに相談しますね。私が住んでいるところは土佐市の中でも宇佐という人口4000人の小さな漁師町なんです。だからこそ、人との距離がめっちゃ近い!近所の人たちは、本当のお父さん、お母さんみたいに気にかけてくれるし、私もめっちゃ頼ってます。ゲストハウスの改修する時も、近所の人たちに「ご飯奢るから手伝って!」って助けてもらいました(笑)困ったことがあれば、いつも飲みながら相談にのってもらいます。

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Q:各々の地域で求められているのは、どんな人や、どんなこと?

浮木:自分で考えて行動できる人!
求められていることは行ってみないとわからないし、それが分かったときにどう自分が関われるかを考えられたらいいのではないでしょうか!!
あと、若い人に来てほしいです!まわりに同世代の人がいないので(笑)若い人たちから地域を一緒に盛り上げていきたいです!

村上:“やりたい”ことがある人!日高村は、かなり活動の自由度も高くて、その人にあった事業者さんをマッチングして紹介してくれるので、“やりたい”ことがある人にとっては活動がしやすい地域だと思います。
もちろん移住してから“やりたい”ことが変わっていく人や、「3年間で見つけていきたい」みたいな人もいます。そんな中みんなに共通しているのは、スキルとかの以前に、何かを実現するためにもがいて活動している人たち。村民はオープンな人が多いので、外から来た協力隊のことも応援してくれる人が多いです!

増井:日高村さんは「やりたいことがある人」と言われていましたが、土佐市は逆にやりたいことがなくても来てください!(笑)地域の人は、誰かが移住してきて、土佐市で暮らしてくれるだけで喜んでくれます!
私がゲストハウスを開業したのは地域の人が「飲んで泊まれるところがほしいから作ってくれんかえ〜」というリクエストからはじまったこと。土佐市に溶け込んで生活していれば、地域の人から「こういうことやって!」と頼まれるので、とりあえず来て生活してみてください!

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夏はサーファー、冬は生姜農家
“サーファーマー”という新しい生き方

刈谷真幸さん/いの町/刈谷農園

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僕がいの町への移住者を増やしたと言っても過言ではないです!!
農業って「きつい、きたない、きけん」のまさに3K。若者も農業から離れていってるし、僕自身いの町の農家に生まれたけど、農業が嫌いやって、最初は継ぐ気全くなかった。

でも今は、家業を継いで夏はサーファー、冬は生姜農家の“サーファーマー”として生きてってます。高知の海は波が高くて、サーファーにとっては最高の場所。でも、なかなか高知には宿がない。だったら、サーファーが泊まれる場所を作ろうと、刈谷農園にトレーラーハウスを設置したんです。徐々に、サーファーが刈谷農園に集まり、ついでに畑のお手伝いもしてくれるようになって。それを続けているうちに、収穫時期には気がついたら県外から30人くらい集まってました。
そんな風に刈谷農園を中心に外から人がたくさん集まってきています。

あと、刈谷農園に今空いているキッチンカーがあるので、カフェをやってみたい人はすぐ来て使っていいですよ〜(笑)となりに宿泊無料のトレーラーハウスもあるんで!いつでも、刈谷農園に遊びにきてください〜。

スクリーンショット 2023-02-27 15.21.04.png「『サーファーマー』ライフスタイルで『家業』をアップデートするショウガ農家」ドキュメンタリー映像はこちら>

移住する気はなかった
高知と東京の2拠点生活

小野加央里さん/日高村/一般社団法人nosson

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最初に日高村に来た時は、移住する気も起業する気もありませんでした!(笑)
私は名古屋生まれで、移住する前は東京で広告業の仕事をしてました。2011年の東日本大震災をきっかけに、自分の生き方を考え直すようになったんです。「自分がこれからどう生きていきたいのか」「本当に人の役に立つことってなんだろう」って。

それから、日本各地でボランティアを通じて地域のことを勉強していたところ、ご縁があって高知県日高村のNPO法人日高わのわ会にボランティアにいきました。ボランティアを通じて、わのわ会の「できる人が、できる時間に、できることを」という考え方、日高村の村民、暮らしが大好きになって。東京の仕事をしながら、週末は日高村に行くみたいな生活を1年くらいしてました。

今で言う東京と高知の2拠点生活ですね。で、気がついたらそのまま、日高村の地域おこし協力隊になってました(笑)

協力隊は3年の任期なので卒業後は、ほぼ同じタイミングで卒業した前田さんと2人で一般社団法人nossonを立ち上げ、ふるさと納税の運営業務から、新商品の開発まで幅広く行っています。

移住を考えている皆さんに今日一番紹介したいのが、"いきつけいなか”です!
私は二拠点でじょじょに日高村になじんでいったからこそ、移住した後にギャップは特に感じなかった。移住する前に、いきつけの居酒屋のように気軽に一人で来て、日高村のことを知って欲しいという想いで立ち上げたのが"いきつけいなか”です。短期間でできる村民のお手伝いを紹介しているので、ぜひ、HPのぞいてみてください〜

スクリーンショット 2023-02-27 15.26.49.pngいきつけいなかの求人はこちら>

観光ガイドやホームページに
掲載されていない土佐市の魅力

千崎敏司さん(せんちゃん)/土佐市/土佐市観光大使
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土佐市観光大使のせんちゃんです!
土佐市は3市町村のなかで唯一海に面していて、海鮮が有名です!カツオのタタキは必ず食べてください〜
そして土佐市の小さな漁師町、宇佐町は6人のプロ野球選手を輩出してます。その中でも浜村孝さんは、高知商業高校から、西鉄ライオンズにドラフト1位指名で入団し4バンバッターに。その後、巨人、千葉ロッテの守備コーチをし、野球界を引退しました。そんなレジェンドの浜村さんに、「野球オンチ」ながら打撃指導をしたという門田豊重さんのお話しが本になってます!
Youtubeで浜村さんと高知出身江本孟紀の対談をしている動画もありますので、ぜひ、見てみてください!

「エモやんが故郷高知で、高知商業の同級生〜浜村孝さん(元西鉄ドラフト1位)と対談」youtubeはこちら

──高知県仁淀川流域の「移住&地域おこし協力隊募集相談会」に、ご参加いただいた皆さんありがとうございました!地域に移住した方目線でのリアルな話から、高知出身の移住者を受け入れてきた方のお話まで、幅広くお伝えすることができたイベントでした!
すでに、来年に向けて3市町村合同のイベントを企画中ですので、2023年のイベントに参加していただいた方も、参加できなかった方も、お待ちしております!

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とりあえず相談!