NEWS

「行かない理由がない」東京で暮らしながら年に4回以上、高知の日高村へ通う理由。

2026.08.04

地域との関わり方は、移住だけではありません。
2拠点生活やワーケーションなど、都会に暮らしながらでも“いきつけ”のように通える“いなか”を持つ。そんな新しい関わり方を提案するのが「いきつけいなか」です。
今回は、2025年に初めて日高村を訪れて以来、年に4回以上足を運び、今では「行かない理由がない」と話す高橋克己さんにインタビュー。日高村との出会いから、何度も通いたくなる理由まで、お話を伺いました。

日高村との出会いを教えてください。

最初に日高村を知ったのはCLS高知*でした。
当時、NPO法人日高わのわ会の安岡さんが登壇されていて、地域課題をテーマにしたワークショップに参加したんです。
そこで規格外トマトを活用した商品づくりや、小さな地域課題を解決する取り組みを知って、「面白い地域だな」と思いました。

その次のCLS高知では、日高村で地域活性に取り組む一般社団法人nossonを立ち上げた小野さんが登壇していたんです。
そこで、「いきいきソーシャルアクションプロジェクト」のことをすごい勢いで、熱く語っていたのが印象的で(笑)。
登壇が終わった後に小野さんに話かけに行ったのと、いきいきプロジェクトをクラウドファンディングで支援したのが、日高村との関わりの始まりですね。

※CLS高知とは、コミュニティリーダーズサミット(Community Leaders Summit)高知の略で、全国から起業家やコミュニティ運営者が課題先進県である高知に集まり、それぞれの体験談や課題、解決方法について共有したり議論したりするイベントです。

眠れる村の大人のゼリー_20250518093851_013-2.jpg

初めて日高村を訪れたきっかけは?

クラウドファンディングの支援者向けに、土佐八升豆の植え付けイベントが開催されると聞いて初めて日高村を訪れました。
実際に来てみると、日高村は想像以上に田舎でした(笑)。
都会では「効率化」「AIで人件費を減らす」といった考え方が当たり前ですが、日高村ではまったく違いました。

高齢者の皆さんにもそれぞれ役割があり、仕事を通して元気に暮らし続けてもらうことを大切にしている。
「一人ひとりに、その人だからこその役割がある」実際に現場へ来て初めて、その価値観に気がつきました。

土佐八升豆のイベントに参加してみて、印象に残ったことは?

正直、想像以上に働きました(笑)。
最初はよくある軽く土を掘ったら簡単に芋が出てくるような、「芋掘り体験」くらいのイメージだったんです。

「準備された畑に、ただ豆の苗を植えるだけだろう」くらいのそんな軽い気持ちで参加したら、実際には竹を林から切り出して、運んで、土佐八升豆の棚を立てるための杭打ちから始まりました。

とにかくハードで、握力はなくなるし、スマートウォッチが転倒もしていないのに「ひどく転倒したようです。SOS」とすごい衝撃を検知するぐらい(笑)。
それくらい本格的な作業でした。

でも、お昼には地元の方が田舎寿司や猪汁を用意してくださっていて、東京では絶対に味わえない素晴らしい時間を過ごせました。
そして実際に土佐八升豆を植える体験をしたからこそ、その後「ちゃんと育っているかな」と自然に気になるんですよね。

実際に育った姿を見られた時は本当にうれしかったですね。

眠れる村の大人のゼリー_20250518105704_623.jpg

イベントに何度も参加されている理由は何ですか?

最初は「人手不足の地域を手伝いに行く」という感覚でした。
でも、何度も参加して考え方が変わりました。
実際、村の皆さんは農業のプロばかり。都会から来た私たちがやるよりも、確実に仕事は早いんです。
それでも、僕たちが体験できるように事前準備をしてくださっている。
段取りをして、お昼ご飯を用意して、空港まで送迎までしてくれる。
つまり、僕たちは農業を手伝っているんじゃない。

農業を"させてもらっている"んです。

都会では杭を打つこともありません。

畑で汗を流す経験もありません。

そんな普段できない体験をさせてもらっていることに、今ではとても感謝していますし、「また日高村に行きたいな」と思うんです。

眠れる村の大人のゼリー_20250518111904_786.jpg

日高村に通い続ける一番の理由は何でしょうか?

もちろん農業体験も楽しいです。
でも、一番大きいのは「人」です。

村のおじいちゃんたち、小野さんを始めとするnossonメンバー、わのわ会の安岡さん…。
みんなに会いたいから来ています。

僕は61歳なんですが、日高村へ来ると若手なんですよ(笑)。
自分より10歳、20歳年上の皆さんが本当に元気で、一生懸命活動されている。
その姿を見ると、「また行かなきゃ」と自然に思うんです。

眠れる村の大人のゼリー

眠れる村の大人のゼリー_20250518122550_967.jpg

「いきつけいなか」という考え方についてどう感じますか?

すごく面白い言葉だと思います。
僕は生粋の江戸っ子で、「田舎へ帰る」という経験がありませんでした。
地方へ行くのは、いつも旅行。
旅行は観光なので、お客さん向けに整えられた場所へ行きます。

でも日高村は違います。

農作業をして、村の人たちが普段暮らしている場所に入らせてもらう。
豪華な設備があるわけではありません。
でも、そこには本当の暮らしがあります。

そして、村民だけではなく、移住してきた若い人たちが地域と外から来た人を自然につないでくれる。その存在があるから、初めて来た人でも安心して地域に入っていけるんだと思います。

眠れる村の大人のゼリー_20250518125702_1024.jpg

最後に、これから日高村へ来ようと思っている方へメッセージをお願いします。

記事やSNSだけでは、この魅力は伝わりません。
百聞は一見にしかず。
土佐八升豆のイベントのように、初めてでも参加しやすいきっかけがあります。
体験できるように、地域の皆さんが丁寧に準備して待ってくれています。

「高知は遠い」と思っている人も多いですが、来てみると意外と近い。
そして一度来ると、「また来たい」と思うはずです。

僕自身がそうだったように、きっと日高村は、あなたにとっての"いきつけいなか"になると思います。

地域の活動日誌

とりあえず相談!