「農業を始めてみたい。だけど、何から始めていいのか分からない」そんな人のための地域おこし協力隊です。3年間で霧山茶園で農業を学びつつ、自分のやりたい形を探し、独立にむけて準備をする。そんな協力隊の使い方があります。卒業後はお茶の繁忙期はお茶園の作業に関わりつつ、自分がやりたいことに挑戦する。1年の内3分1は安定した収入が見込めるため、独立や自分がやりたいことに挑戦しやすいのではないかと思います。協力隊期間の3年間を通して、少しずつお互いの方向性をすり合わせながら、一緒に考えていきましょう。
山中俊平さん
高知県日高村出身。高校卒業後は県外に就職後、2015年にUターンし霧山茶園を継業。
・高知県日高村地域おこし協力隊
・活動期間は1年以上最長3年
・出向先は株式会社霧山茶園
・茶園の管理や、農業研修や視察への参加
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実際に協力隊としてどのような活動を行いますか?
お茶園の整備や管理を一緒に行いつつ、独立に向けての準備
春から秋にかけて行うのは、木の周りに生える雑草を草刈り機や手で刈ったり、タンク背負って除草剤をまいたり、木を切ったり、道をユンボで掘ってならしたり。常に環境を整備しています。
中でも一番の繁忙期が、4月末〜お盆までの時期です。整備をしながらも、お茶の収穫、お茶を揉んで、蒸して、加工をするという作業をするので、忙しいですね。
そういう作業を一緒に実践しながら、農業の基礎を学んでいただけたらいいなと思います。もし興味があれば、お茶の商品開発や体験メニューの開発なども一緒にしましょう。
自分に合うことや、興味があることを見つけつつ、独立に向けての準備をする3年間にしてもらえたらと思います。
お茶以外の農業について学ぶことはできますか?
無料で研修や視察、講演会などに参加できます
高知にはコウチ・アグリマネジメント・クラブという、法人化して農業をしている人たちが集まる団体があります。霧山茶園はそこに所属しているため、年に2〜3回ほど、お茶以外の農業の現地視察や研修に行くことができます。
移住をし農業法人を立ち上げた人や、親から受け継いだ会社を経営している人など、お茶以外の農業で法人を経営している人とも交流できるとてもいい機会ですね。
また、県外で農業法人を経営している方を講師として呼び、講演会なども定期的に開催されるので、3年後の独立に向けて幅広く学ぶことができると思います。
どんな人と一緒に働くことになりますか?
農業未経験から霧山茶園を継いだ俊平さん
霧山茶園は、山中家と矢野家の2つの家族が協力し、栽培・管理・販売まで行っています。その中で協力隊の方は、私(山中俊平さん)と一緒に農作業をしていただきます。
私自身は農家に生まれましたが、2015年にUターンで高知に帰って来て、実際に霧山茶園で働き始めるまで農業は全くの未経験でした。お茶のことも、農業のことも周りの人から学びながら、10年間やってきたので、農業やお茶のことでわからないことは何でも教えます!農業未経験でも、お茶の知識がなくても全く心配はいりません。
あと休みの日には、山菜を採ったり、海や川で釣りをしたり、イノシシ猟をしたりしてしているので、自然の中での遊び方もいくらでも教えられます(笑)!
どんな人に合いそうですか?
暑いところで体を動かすのが好きで、挑戦することが好きな人
農業に向いていると思うのは、とにかく高知の夏は本当に暑いので、太陽に当たりながら体を動かすことが好きな人には向いています!
正直に言うと若者のお茶離れなど、お茶業界は厳しい状況が続いています。そんな中でも、お茶に魅力を感じてくれる人。
そして新しいことにもどんどん挑戦していきたいと思っているので、「できるできないよりも、挑戦していこう!」と言えるマインドを持っている人には、ぴったりな環境だと思います。
協力隊卒業後はどのような道がありますか?
お茶の作業に関わりつつ、やりたいことに挑戦する
卒業後については、協力隊期間の3年間を通して、少しずつお互いの方向性をすり合わせながら、一緒に考えていければと思います。
一つの選択肢としては、お茶の繁忙期はお茶園の作業に関わりつつ、自分がやりたいことに挑戦するという形があります。1年の内3分1は安定した収入が見込めるため、独立や自分がやりたいことに挑戦しやすいのではないかと。
お茶の栽培を手伝いながら、他の作物の栽培や、地域の仕事、起業など、様々な選択肢がありますね。
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- 募集対象
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(1)令和7年4月1日現在の満年齢が20歳以上になる方で、下記のいずれにも該当する方
(2)3大都市圏の都市地域、政令指定都市等(過疎・山村・離島・半島等に該当しない市町村)から転出し、日高村内に居住し、住民票の異動ができる方
(3)普通自動車運転免許を取得している方、又は取得見込の方
(4)日常的にパソコンを使用し、電子メール等情報の送受信ができる方
(5)住民と協調して集落や地域を元気にするために精力的に活動できる方
(6)協力隊員の期間終了後、日高村に定住し就業しようとする意志のある方
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- 募集人員
- 予定 若干名 / 日高村内に勤務
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- 身分
- 会計年度任用職員(地方公務員法第17条及び22条の2)
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- 雇用期間・雇用形態
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日高村長が委嘱する。委嘱日から令和8年3月31日まで
(2年目以降は、活動評価により年度単位で更新し、最長で委嘱日から3年まで延長)
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- 勤務日及び勤務時間
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(1)勤務日:原則として週31時間もしくは週4日間
但し、業務内容により変更する場合もあります。
(2)勤務時間:原則として8時30分~17時15分(1日当たり7時間45分)
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- 報酬
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月額 194,880 円
一時金有り(期末手当:6月、12月に各1.2月分 計2.4月分)
*報酬及び一時金については、日高村役場行政職員の報酬にかかる規定に応じて年度ごとに調整がある可能性があります。
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- 待遇・福利厚生
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(1)住居は、移住担当者が村内の空き物件を紹介します。
家賃の一部については村が負担します。(月額3万円上限)光熱水費等は協力隊員の負担です。
(2)健康保険・厚生年金・雇用保険に加入します。
(3)年次有給休暇は1年間に10日です。
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- 応募手続
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(1)募集期間 令和3年2月17日(水)~定員に達するまで随時募集
書類が到着し順次、第1次選考を実施します。
(定員数については令和3年度予算に応じて調整があります)
(2)提出書類(提出された書類は返却しません)
①「地域おこし協力隊」隊員応募用紙
②履歴書(市販のもので可・直筆及び写真貼付(Word等活用も可)
③地域おこし協力隊活動についての作文(A4で書式自由、ワープロ可)「地域おこし協力隊に活かしたい私の能力」「3年間の活動目標」等について1,000字程度にまとめてください。
(3)提出先等 日高村役場企画課まで
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- 選考
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(1)第1次選考
書類選考のうえ、結果を応募者に後日文書で通知します。
また、合格者には2次審査の案内を電話で通知します。
(2)第2次選考(面接)
① 対象第1次選考合格者について面接を行ないます。
② 日時:第1次選考合格者と打ち合わせのうえ、日時を決めます。
③ 場所:原則として日高村役場(原則、来村しての面接ですが、コロナ禍を鑑み、オンライン等の対応も調整いたします)
(3)最終選考結果の通知
合否については、文書で第2次選考参加者に通知します。
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- その他
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(1)応募者がいない場合や、合格者不在の場合は募集期間を延長します。
(2)兼業を希望する場合、村長への届出により認められることがあります。
(3)募集期間内でも、状況により期間満了前に締切る場合があります。
(4)協力隊個人への活動にかかる補助金制度もあります。