



ベビーリーフの栽培中、収穫、納品、配達から、イベントでの販売まで、全てひとりでやっていて結構手いっぱい。それでも、まだまだやりたいことがたくさん溢れ出てくるんです。おもしろそうって思ったことはとりあえずやってみたい人、ハーブに話しかけちゃうくらいハーブ好きな人募集。
・高知県日高村地域おこし協力隊としての募集
・活動期間は1年以上最長3年
・配置先はベビーリーフやハーブを栽培している「Vegefulport」
・ベビーリーフやハーブの栽培から販路の拡大を行う
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募集する仕事内容を教えてください。
ベビーリーフやハーブの栽培、収穫、納品、配達から、イベントでの販売まで。新しいことにも、どんどん一緒に挑戦していきましょう!
主にベビーリーフやハーブの栽培をしており、収穫、納品、配達から、イベントでの販売まで、全てひとりでやっていて結構手いっぱい。それでも、お客さんにこれ他で手に入らないから作ってくれないかって言われたものはなんでも栽培するようにしていて、育てたことがない作物もどんどん挑戦しています。
あと、最近やっていきたいと思っているのがベビーリーフよりさらに小さいマイクロリーフ。もともと栄養価が高いベビーリーフの8〜10倍も栄養価値があると言われているんです。今お世話になっているお店にマイクロリーフを使ってみませんかって売り込んでいます。
他にも、使わなくなったというビニールハウスを譲り受けることになったので、ハウスを増やしていきたいとも思っていて…まだまだやりたいことがたくさんあるんです。
だから、新しいことをし続けるためにも、今僕がやろうとしていることを一緒にやってくれる人を探しています。後継者、というと大層かもしれないけれど一緒にビニールハウスを広げて、栽培から収穫、配達まで一緒にやっていきましょう。
どんな人に合いそうですか?
教科書通りの方法ではなく、我流でやっていってくれる人
農業のことは学校にいったり、研修を受ければいろんなことを教えてくれます。でも、そこで教わった教科書通りの方法ではなく、我流でやっていってくれる人を求めています。
もちろん、僕が今までの経験で得てきたノウハウややり方を伝えていきますが、きてくれる本人が一番農業に興味を持って自分からいろんな栽培方法に挑戦していきたいと思っていることが何よりも大切ですね。
これから、挑戦したいことはありますか?
たくさんあります。ハーブや野菜を使った加工商品の開発もしたいし、“農福連携”の取り組みもしていきたい。
たくさんあります。僕が育てたハーブや野菜を使って、加工食品を作りたいと思って、動き出しています。有機野菜を使った開発添加物が入ってないクッキーやケーキとか。今までに、作ったことないってものをつくりたいんです。
あと現在“農福連携”の勉強をしているんです。“農福連携”とは、高齢化や働き手の不足が問題になっている農業の現場と、障がい者の賃金の低さから経済的な自立が難しいことが課題の福祉の現場が連携してどっちの問題も解決しようという取り組み。
大阪で農業をやっていた時に、発達障がいを持っている方を雇っていたのですが、当時の自分は全くそういう知識がなかったから、『なんでできへんのん?』って怒ってばっかりだったんです。
例えば、『今日はこの苗を大体何センチくらいの間隔で植えてください』って言うとするじゃないですか。『農業なのでおおまかでいいよ』と何回か伝えても、ぴっちり測って植えないと気がすまないみたいなことがありました。
勉強していくうちに、あの時のあの行動はこういう理由があったっていうことに気がついて。理解してあげられていなかったのが申し訳なかったなって思いました。
今は、障がいの有無にかかわらず、純粋に『好き』という気持ちを大切にしながら働ける場所をつくりたいなと思っているんです。みんな同じように雇用して、できることをしながら一緒に働いていく。そんな風にできたらいいなと思っています。
今後の目標はありますか?
「これ何?使ったことないよ!」って言わせたい。
新しいハーブを育ててお店に持って行った時に、『これ何?使ったことないよ!』って言わせることです。特に、海外でシェフをやった後に日高村に地域おこし協力隊としてきて現在古民家カフェを開いている岡さんにそう言わせたいですね(笑)
岡さんには『これ知ってる?どう?使ったことある?』って、今まで何回もハーブを持って行ったことがあるんです。でも、今のところ全敗です。
『料理したことありますよ〜。』とか、『知ってる、今も仕入れて使ってるよ。』って言われちゃうんですよ〜。面白いなと思った野菜にはどんどん挑戦して、いつかたくさんのシェフの口からから『このハーブ初めて調理するよ。』と聞きたいですね。
佐野さんが育てるハーブの魅力はなんですか?
僕のハーブの魅力は味が濃いこと。やっぱり、僕の愛情が詰まっているからだと思います(笑)
ありがたいことに、自分からは営業していなくて、口コミや一度食べた人が自らネットとか調べて僕のところにきてくれたお客さんばかりなんです。
例えば、高知市内在住のフランス人が、岡さんの古民家カフェに奥さんと一緒に食べにきた時に、僕のハーブをすごく気に入ってくれて。岡さんが僕のことを紹介して繋げてくれました。その方は『日本でなかなか味が濃いハーブに出会えなかったけど、佐野さんのハーブは海外のハーブと同じくらい味が濃い』って気に入ってくれたみたいで。
他のみなさんにも結構、僕のハーブは『味が濃い』って言っていただけるのでそれは魅力なのかなと思います。味がこれだけ濃い理由は、なんですかね…やっぱり、僕の愛情が詰まっているからだと思います(笑)
大阪から日高村に移住することになった経緯を教えてください。
気づいたら、高知県に移住をしていました(笑)
大阪の会社に勤めていた時、会社から『山を持ってるから、それを開拓してハーブ作らないか』って言われたことがハーブの栽培との出会いでした。くわ一本で草を刈ることから始めて、チェーンソーで木を切って、中古でもらってきたビニールハウスをたてたんです。それまではハーブの栽培を全くやったことがなかったんですけど、不思議と、不安はなかった。とりあえず、『おもしろそう!』って感じでハーブの栽培を始めました。
そうやってハーブの栽培をやってた時に、高知ファイティングドックスの球団のオーナーから『現役を引退した選手が働く場所として農地を開拓するプランをたててくれないか』と言われたんです。とりあえず、1泊2日で高知にきて農地を開拓するプランを考えました。
最初はそれで終わりのつもりで移住をするつもりは全くなかったんですけど…
気づいたら、現地である高知県で指導者をすることになっていて、さらに気づいたら、高知県に移住をしていました(笑)
その数年後、会社から独立して日高村でハーブの栽培を続けることにして、今まで続いています。
佐野さんがハーブ栽培する上でのこだわりを教えてください。
化学肥料使ったことがないことですかね。
化学肥料使ったことがないことですかね。一回も使ったことがないからある意味、よう使わないです。今の栽培に使っているのは人間が飲んでも体にいいと言われているノニジュース。人間の体が欲しているものが入っていて、安心で安全。それに、微生物の土壌の活動も活発になってハーブの成長が早く元気に育つんです。
大阪で農業をやっていた時には、“食のリサイクル”にこだわっていたので、いろんなお店のコーヒーのカスをもらって畑に入れて栽培したり、産業廃棄物の卵の殻や、パンの耳、お墓の花などを混ぜて作られた堆肥を使っていました。そんなふうに人間にとっても、ハーブにとっても一番いい栽培方法を探し続けています。
日高村で出会った面白い人を教えてください。
「私が佐野さんのハーブをメインに持っていきます!」って、ずっとハーブは脇役だと思っていたけど、それを変えてくれた。
村の小さな台所おきなを経営する岡さんです。僕はずっと、ハーブは脇役だと思っていたんです。アイスに添えられているミントや、お弁当に入っているパセリって避けられてしまうことが多いじゃないですか。でも、それを変えてくれたのが岡さんでした。
岡さんが『佐野さんの顔が見えて、どんな風に作ってるか知ってもらえたら、一回食べてみようと思ってくれると思うんです。ハーブはメインにになるものなんです。私が佐野さんのハーブをメインに持っていきます!』って言ってくれて。岡さんが作る料理では、僕のハーブが添えられているだけじゃなくて、本当にメインにしてくれる。それに、『生産者の顔も見えるように』って僕のこともお客さんに紹介してくれているんです。日高村にきて岡さんに出会えて本当によかったなと思います。
日高村の魅力なんだと思いますか?
近所の人たちが優しこと。
しかも、ひとりだけじゃないんです。近所の人たちが優しいことです。村にきてから嬉しかったことがたくさんあります。
例えば、ここの畑に入る道の脇に草が生えてて車でバックするのにてこずってたら、それを見ていた近所の人が、何も言ってないのに、道草を狩ってくれていたことがあったり、水路から水が溢れて浸かりそうになっていることに気づかずに畑で作業していたら、おじいちゃんがきて、『お前なにしとんじゃ、はよいるんもん出して、逃げ!』って声をかけてくれたり、車のヘッドライトついてたらわざわざ家まで言いにきてくれたり…
そうやって声をかけてくれる人がいるっていうのはうれしいです。しかも、ひとりだけじゃないんです。それが、日高村の魅力だと思います。
この記事を読んでる方へのメッセージをお願いします。
お世話になっているみなさんとの繋がりを受け継いでくれたらとてもうれしいです。
ここにきて、たくさんの繋がりができて、その繋がりにたくさん助けられてきたんです。せっかく今できているこの地域での繋がりを無くしたくない。お世話になっているみなさんとの繋がりを受け継いでくれたらとてもうれしいです。
それプラスで、ただ手伝うだけではなくて一緒に前進して、『こういうのやってみましょう』って提案をどんどんして欲しい。楽しく挑戦していきましょう!
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- 募集対象
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(1)令和6年4月1日現在の満年齢が20歳以上になる方で、下記のいずれにも該当する方
(2)3大都市圏の都市地域、政令指定都市等(過疎・山村・離島・半島等に該当しない市町村)から転出し、日高村内に居住し、住民票の異動ができる方
(3)普通自動車運転免許を取得している方、又は取得見込の方
(4)日常的にパソコンを使用し、電子メール等情報の送受信ができる方
(5)住民と協調して集落や地域を元気にするために精力的に活動できる方
(6)協力隊員の期間終了後、日高村に定住し就業しようとする意志のある方
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- 募集人員
- 予定 若干名 / 日高村内に勤務
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- 身分
- 会計年度任用職員(地方公務員法第17条及び22条の2)
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- 雇用期間・雇用形態
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日高村長が委嘱する。
(2年目以降は、活動評価により年度単位で更新し、最長で委嘱日から3年まで延長)
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- 勤務日及び勤務時間
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(1)勤務日:原則として週31時間もしくは週4日間
但し、業務内容により変更する場合もあります。
(2)勤務時間:原則として8時10分~17時15分(1日当たり7時間45分)
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- 報酬
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月額190,320円
一時金有り(期末手当:6月、12月に各1.2月分 計2.4月分)
※報酬及び一時金については、日高村役場行政職員の報酬にかかる規定に応じて年度ごとに調整がある可能性があります。
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- 待遇・福利厚生
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(1)住居は、移住担当者が村内の空き物件を紹介します。
家賃の一部については村が負担します。(月額3万円上限)
光熱水費等は協力隊員の負担です。
(2)健康保険・厚生年金・雇用保険に加入します。
(3)年次有給休暇は1年間に10日です。
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- 応募手続
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(1)募集期間 令和5年12月1日(水)~定員に達するまで随時募集
書類が到着し順次、第1次選考を実施します。
(定員数については令和3年度予算に応じて調整があります)
(2)提出書類(提出された書類は返却しません)
①「地域おこし協力隊」隊員応募用紙
②履歴書(市販のもので可・直筆及び写真貼付(Word等活用も可)
③地域おこし協力隊活動についての作文(A4で書式自由、ワープロ可)
「地域おこし協力隊に活かしたい私の能力」「3年間の活動目標」等について1000字程度にまとめてください。
(3)提出先等 日高村役場企画課まで
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- 選考
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(1)第1次選考
書類選考のうえ、結果を応募者に後日文書で通知します。
また、合格者には2次審査の案内を電話で通知します。
(2)第2次選考(面接)
① 対象第1次選考合格者について面接を行ないます。
② 日時:第1次選考合格者と打ち合わせのうえ、日時を決めます。
③ 場所:原則として日高村役場(原則、来村しての面接ですが、コロナ禍を鑑み、オンライン等の対応も調整いたします)
(3)最終選考結果の通知
合否については、文書で第2次選考参加者に通知します。
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- その他
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(1)応募者がいない場合や、合格者不在の場合は募集期間を延長します。
(2)兼業を希望する場合、村長への届出により認められることがあります。
(3)募集期間内でも、状況により期間満了前に締切る場合があります。
(4)協力隊個人への活動にかかる補助金制度もあります。