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講座・弟子入り

日高みよし農園

三好諒さん

ニックネーム:みよしさん

<トマト農家に弟子入り・1泊2日体験 5万円>子育てを機に日高村に移住し、未経験からトマト農家として独立した、三好諒さん。

元日高村地域おこし協力隊、新規就農トマト農家2年目(2023年4月現在)。東京から縁もゆかりもなかった高知県日高村に、家族3人で移住をするという大きな決断をした三好さん。協力隊になる前は、青果市場の仲卸会社の営業として働いていた。農業未経験から就農するために、地域おこし協力隊として3年間フルーツトマトの栽培を学び、「日高みよし農園」として独立。

こんな人におすすめ!

  • ・移住をして新規就農で起業したい方
  • ・大規模トマト農家の仕事について知りたい方
  • ・日高村シュガートマトの栽培について知りたい方
  • ・農家になりたいけど、自分にできるか不安な方

概要

未経験から新規就農した三好さんのもとへ、2日間弟子入りするプログラムです。三好さんの日常業務に一日中、同行することができます。農業のこと、移住のこと、地域のこと何でも質問しながら、農家としてのリアルな日常を体験していただけます。これから農家になろうとしている人も、現役農家として悩みごとがある人も、きっと一歩進むきっかけになるはずです。


【1日のスケジュール】
8:00  収穫作業を開始
10:00 小休憩(10分くらい)おやつを食べながらパートの方とおしゃべり
12:00 お昼休み
13:00 トマトの収穫作業を再開
15:00 小休憩(10分くらい)おやつを食べながらパートの方とおしゃべり
17:00 収穫の作業終了
17:15 トマトの袋詰め作業

※季節や日によって業務は異なります。


【料金】
●個人
村民弟子入り/一泊二日体験 5万円

※2名以上になる場合は、1名追加ごとに、2万円を頂いております
※弟子入り体験とゲストハウス1泊の料金となります
※旅費交通費、その他の費用は別途自費になります
●企業
企業様向け費用については、内容や用件によって別途相談

【関連記事】『活動紹介/未経験からトマト農家として独立!』

Q&A

  • なぜ、地域おこし協力隊になったのですか?

    ずっと興味があった移住、するならこのタイミングしかないと思いました。

    協力隊になる前は、青果市場の仲卸会社の営業として働いていました。生産者に会いに行って現場を見て、実際に話を聞く機会が多かったんです。その中で、よく一般的に言われる“生産者の高齢化”を肌で感じて、本当に農業の現場ってそんな感じなんだなって思いました。それなら『自分が作る側に回るのもありなのかも』って考え始めました。

    ちょうどその頃に子どもが生まれて、家族で住める家を建てようって、関東で場所を探していたんです。いろんな街を検討したけど、関東では一生暮らしていくビジョンがどうしても見えなくて…。住みたいと思うところがないんだったら、『いっそのこと関東から出ちゃおう!』ってなりました(笑)

    移住にはもともと興味があったんです。きっかけは、妻の母親が埼玉県から福島県に移住したことでした。母親のところに遊びに行ったら『田舎に住むってめっちゃいいじゃん!』ってなって。福島は、昼はちゃんと暑くて、夜はちゃんと涼しいんです。『それって当たり前じゃない?』って思うようなことだけど、東京に住んでいるとコンクリートに囲まれているので外で過ごしていると昼も夜も暑くて、そんな小さなことさえも当たり前じゃなかった。
    人や車が多くて常に騒がしい、東京のいろんなことを煩わしく感じていました。

    移住はずっとしたいと思っていたし、農業にも興味がでてきて、子どもも産まれた。移住するならこのタイミングかなって思いました。それから、当時の仕事をやめて就農することと、移住することを本格的に考え始めました。

    数ある自治体の中から、なぜ日高村を選ばれたのですか?

    とにかくいろんな条件にぴったりで理想的でした。

    最初に、すぐに実家に帰れる場所じゃないところが良いっていうのがあって。一回出たら絶対に帰りたくないって気持ちがあったんで、中途半端に関東に近いところじゃなくて、うんと遠いところにいきたかったんです。それでなんとなく”勘”で本州じゃなくて、四国がいいなって思いました(笑)

    そんな中、東京の交通会館に高知から出張に来てた人たちの雰囲気がよかったこと、高知に親戚のいるママ友から『高知はすごくいいよ』って話を聞いたこと、当時の仕事で取引をしている中で、高知の野菜の信頼性がすごく高かったこと。いろんなことが重なって移住するなら高知かなって思うようになりました。

    あと、『フルーツトマトでやっていきたい』っていうのがありました。トマトって野菜の中でも流通してる市場が太いんです。中でも特に価値の高いフルーツトマトなら将来的にもやっていけそうだなと思いました。フルーツトマトを栽培できるところで探していたところ、候補に出てきたのが“日高村”でした。

    高知県日高村が、フルーツトマトの主要産地っていうのは仕事柄もともと知っていたんですけど、村自体がどんなところかって全然知らなかったので調べてみたんです。

    汽車が通っていて村内に3つも駅がある。交通の便がよく、高知市内から遠くないため子どもが将来通える高校の選択肢も多いっていうのは、私たちとってかなり大きな決め手になりました。他にも、求めていたいろんな条件にぴったりで、移住するのに理想的だったので日高村に移住することを決断しました。

    三好さんは協力隊としてどのような活動をしていましたか?

    シュガートマトの栽培の研修を受けました。

    “シュガートマト”の栽培の研修を受けています。“シュガートマト”とは全国でも屈指のフルーツトマトの産地である高知県日高村で誕生した高糖度のフルーツトマト。一般的なトマトは糖度4〜6程度なんですけど、“シュガートマト”はなんと糖度8度以上かつ、酸味と甘みのバランスなどの厳しい審査基準をクリアしたものを指しています。

    実は、通常の大玉のトマトも、シュガートマトも全て苗の品種は一緒。育て方だけであんなに味も大きさ糖度も変わるんです。シュガートマトを育てる時に、どの程度の水をあげればいいのか、湿度をどう調整すればいいのかといったノウハウを教わっていました。

    シュガートマトを栽培していて嬉しい時はどんな時ですか?

    自分がやってきたことが正しかったって証明される瞬間。

    トマトって、3ヶ月後にやったことの効果が反映されるんです。今、私がトマトに対してやっていることが、本当に良かったのかどうかは、3ヶ月後のトマトが採れた時にしかわからない。だからこそ、収穫したフルーツトマトが狙った糖度や味になっていたときは、自分がやってきたことが正しかったって証明される瞬間なので、やっぱり嬉しいです。

    トマト農家として忙しい時期はありますか?

    トマトの苗は人間と一緒。トマトがまだ赤ちゃんの時期は一番神経を使います。

    8月に定植してからの1ヶ月が大変です。人間の赤ちゃんと一緒で、最初が一番目が離せなくて、一番神経を使いますね。温度、湿度、水の量など、あらゆる面の管理に気を配っています。

    で、そのトマトが育って、人間で言うと大体中学生くらいかな。その頃になると、どんな味のトマトになるかがほとんど決まっちゃうんです。成人になってからは人間の性格が変わりにくいように、トマトの味もほとんど変わりません。どういう木に育ったかでその年のトマトが甘くなるのか、たくさん採れるのか、全てが決まるので赤ちゃんから中学生くらいになるまでの時期が一番忙しいです。

    トマトの農家はどんな人に合いそうですか?

    自分ひとりだけで農業やっていくのは無理なので、周りに上手に頼れることは一番大切です。

    自分は結構堅実派。いろんなひとに聞いて『みんな言うこと違うけど、間をとってこれなら安心だ』って方法でやりたい人なんです。一方で、『人に聞いていいなと思ったことはすぐやっちゃうんだよね〜』っていうトマト農家の友達もいます。どちらがいい悪いではなくて、トマトに真面目に向き合っているんです。農家にもいろんな人がいるので、どういう人に合うっていうのははっきり言えないですね。

    でも、自分ひとりだけで農業やっていくのはどうやったって無理なので、周りに上手に頼れることが一番大切だと思います。人に聞いて、教えてもらって、助けてもらいながらやっていくと、やっぱりうまくいきやすいです。何かトマトに変化や異変があった時に、おおごとになる前に気づくことができるので、みんなが見守ってくれていると安全なんです。

    あと、若い人の方がいいかなと思います。とにかく体力がいる仕事というのと、49歳までは給付金がもらえたり、そういう制度も活用しやすいので。

    農家になりたい人にとっては、地域おこし協力隊の制度はぴったりだと思います。協力隊として安定した給料が出るうちに、3年間失敗しながらも模索ができる。実質4年目からの独立することになるので、リスクが少なく、自分も3年間やってきたという自信を持てた状態で就農できます。

    移住する、起業すると決めていないのですが、そういう人も参加可能ですか?

    可能です。そういう迷っている方向けにおすすめのプログラムです。
    リアルな日常を体験して検討ください。

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