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【地域おこし協力隊卒業記】日高村は何があっても生きていけると思える場所。人と人がつながる“場”をつくりたい。

愛知県瀬戸市から夫と二人で移住し、2022年4月に日高村地域おこし協力隊に着任。

ミッションは、「キッチンカーを活用した地域おこし」。村の農産物、野菜、自分で作った砂糖を使って作った、忍者もへい餅を、日高村の名物にしたい!と、活動してきた河合さん。

協力隊としての3年間を終え、これから日高村でどんな暮らしを描いていくのか。等身大の言葉で振り返ってもらいました。

Q:日高村で地域おこし協力隊として3年間活動をして、良かったところはありましたか?
とにかく周りの人が困ったときに助けてくれて、毎日感謝の気持ちで一杯で、嬉しくて泣くことが多いです。皆さんのおかげで生かされている。本当にいい人ばかりで幸せです。

お隣さんが毎日のように「これ食べやー」って、お米や野菜を持ってきてくれて。

日高村に来てから、ずっとご近所さんによくしていただいて、養ってもらっています。今も、いろんな方が野菜やおかずを差し入れしてくれて、そのおかげで生きています。

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木の駅ひだかの方との出会いも大きかったです。まだ何も形になっていない頃に、「キッチンカーやるなら、この場所使ってえいで」と声をかけてもらいました。

調理場がないと何も始められないので、その一言がなかったら、今の活動はできていなかったと思います。

木の駅ひだかの敷地内にあった小屋を、みなさんの寄付や善意でリノベーションしてもらい、調理場が完成! お礼の気持ちも込めて、月に3回ある薪割りの活動の時のまかないを作り始めました。それがきっかけで、現在、「忍者もへいの隠れ家」として開業するに至りました。

今思えば無謀だったかもしれませんが、「やるって言ったからにはやるしかない」そんな背中を、地域の人たちに押してもらっていた気がします。

もし地域おこし協力隊として移住をしていなかったら、今の私はなかったと思います。

3年間という時間があったから、少しずつ地域の人との信頼関係ができて、顔を覚えてもらえた。そして高知の人の食の好みや求めていることがわかるようになりました。

Q:逆にちょっと大変だったというところはありましたか?
当初は、キッチンカーでの開業を考えていました。

でも買取る予定だったキッチンカーが、動かなくなったり、タイヤがパンクしたり、修理しても修理しても、次の不具合が出てきて……。

正直、使える状態ではありませんでした。

その代わりにトマト、落花生、ニンニク、生姜などなど、声をかけてもらったところには、必ず顔を出してお手伝いしたり、イベントに飲食の屋台として参加したり、日下駅での観光列車のおもてなしをしたり、できることを少しずつやっていました。

ただ、「キッチンカーはどうなった?」と聞かれることも多くて。ちゃんと前に進んでいるけれど、形になっていなかったのでなかなか伝わらなくて、そのもどかしさは、少しプレッシャーでした。

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Q:卒業後は何をやっていく予定ですか?
主に飲食、アロマトリートメント、農家さんのお手伝い、竹細工の体験講座の4つの柱で続けていきたいと思っています。

飲食では村の駅ひだかで週に2日、もへい餅やかき氷、おでんなどの季節ものを屋台で提供をして、木の駅ひだかでは週に2日、「忍者もへいの隠れ家」という小さな飲食店を始めました。

あたたかいごはんと、具だくさんの味噌汁を基本に、後は好きなおかずを選べたり、たくさんの種類の野菜を食べられる場所。一人じゃないと感じられる場所。新しいご縁が生まれる場所。そんな場をつくりたいと思っています。

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そう思うようになったのは、2025年の年末、砂糖作りのために、芸西村で2ヶ月間一人暮らしをしていたときの体験がきっかけでした。クタクタになって働いて帰ってきて、ご飯を作る気力がない時、冷たいお惣菜をスーパーで買って帰って食べたら、すごく寂しい気持ちなったからなんです。

料理は食べ物のただの栄養素だけでなくて、作った人のエネルギーも食べていると思っているので、食べてくれる人のことを想って作っています。私が良い状態で作った、温かいご飯を食べられる場所を作りたいですね。

アロマトリートメントは、以前から興味があり協力隊卒業後の職業訓練で勉強をして、アロマテラピー検定1級を取得しました。農作業着でも気軽に通えるサロンとして、隠れ家で予約制で施術する他、一人暮らしの方や、施設で暮らす方にボランティアで施術ができたらと思っています。

野草に詳しい方が協力すると言ってくれたので、その人の体調にあわせて生のハーブやよもぎをブレンドした、よもぎ蒸しも提供したいです。

他には11・12月はサトウキビの刈取り・製糖のお手伝いをしたり、希望があれば竹細工の体験講座、料理教室を開講する予定です。

私は来てもらった人たちが皆友達になるみたいな場づくりをしていきたいんです。人と人がつながって、心と体を整える場所。

色々やっていると結局何をやっているんだ、一本に絞れと言われることもあるけれど、自分がやりたい事を大切に頑張りすぎないようにしています。

Q:これからの目標は何ですか?

のび太君のおばちゃんみたいになりたいです(笑)。

将来の自分がどうなっているかなんか全然イメージできない。

3年前の私が卒業後に、まさか飲食店を開業し、竹細工を教え、アロマトリートメントまでしているとは思ってもいなかったですし……。だから人生の最後の目標だけ考えました!

お金儲けしたいわけではなくて、ある程度の生活が出来たら良い、周りの人と笑って過ごしていきたいです。いつも笑顔の優しいおばあちゃんになれたらそれでいいなと。

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Q:最後に日高村に移住して良かったですか?
移住を考えたのはそもそも、家族のためでした。

名古屋で夫婦でベーグル屋さんをしていたのですが、小麦が原因で夫が体調を崩した事がきっかけで、今しかない! と、移住を決意しました。10年前からずっと、自分で食べるものを作れる場所に住みたいと思っていたから。

災害が起こった時、自分の畑があり、食べ物を作ることができるということは家族を守ることにつながると思ったからです。

豊かな土地、山、美しい川があり、私を支えて応援してくれている人がいる。だから日高村は何があっても生きていける場所だと感じています。

受け入れてくれた日高村に恩返しができるようこれからも頑張るぞ! と意気込んでいます。

地域の活動日誌

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